入院お見舞いの品物について
おすすめな商品について
お見舞いの品物には、花や果物が一般的ですが、入院中に役立つ実用品もおすすめです。
また、以前はタオルやパジャマも喜ばれていましたが、最近はタオルやパジャマが支給される病院も多く、入院中の実用品も変わってきています。
日用品は便利な反面、長期入院を連想させるため、かえって相手を不快にしてしまうこともあるので注意が必要です。本人や家族の希望を聞いてから贈るようにしましょう。
趣味の品:音楽が好きな人にはCD、絵心のある人にはスケッチブックなども。
癒やしグッズ:慣れない入院生活で寝付けない人へ。かわいい動物の形のアイピローなどを。
本・写真集:病状によって軽い読み物などは、退屈な入院生活にはもってこいです。
テレホンカード:携帯電話の使えない病院では、何枚あっても嬉しいものです。
渡し方のマナーについて
お見舞いの品はまず本人に見せて、付添いの家族がいれば、その人に渡します。
いなければ本人に断って、空きスペースのある棚か、テーブルに置きましょう。
金額の相場について
また、入院中は何かと費用がかかるため、お見舞いに現金を贈るのも喜ばれます。相手が目上の方であっても、失礼にはあたりません。現金を贈ることに抵抗があれば、商品券にするとよいでしょう。
☆プライベート関係の金額の相場
贈り先・・・金額の相場
両親・・・1万円~3万円
親族・親戚・・・5千円~2万円
会社関係・・・5千円~1万円
友人・・・3千円~1万円
近隣の人・・・3千円~5千円
☆ビジネス関係の金額の相場
贈り先・・・金額の相場
役職のない社員・・・5千円~7千円
主任・係長・・・5千円~7千円
課長・・・7千円~8千円
部長以上・・・8千円~1万円
手土産の食べ物について
食べ物を持参する場合、病状によっては食事制限があるので、食事制限の有無を確かめることが必要。果物以外は避けた方が無難です。
ただし、個別包装されているゼリーなどのお菓子は、本人が食べられなくても同室の患者さんに配ることができるため、喜ばれることも。
日持ちのするものを選びましょう。
お花のマナーについて
花は見舞い品の定番ですが、花には病気のお見舞いにはふさわしくないものがあります。こちらはタブーとされる花と理由の一覧です。ぜひ、ご注意ください。
なお、最近はアレルギーや感染症の予防から、生花の持ち込みを禁止している病院もあるため、事前に確認をしましょう。
鉢植え・・・根づくが寝つくに通じる
紫陽花・・・色が褪せる
椿・・・花がポトリと落下するので、“首が落ちる”を連想させる
菊・・・葬式を連想させる
ケシ・・・散りやすい
ユリ・・・匂いが強い
クチナシ、ナデシコ、シクラメン、アカシア・・・死、苦に通じる。4本、9本の花束もタブー
ギフトに添えるコメントの文例について
・ご病気お見舞い申しあげます。ご病状はいかがでしょうか。一日も早いご回復を、心からお祈りしております。
・ご病気その後いかがでしょうか。心からお見舞い申しあげます。 病は気からと申します。早く良くなって、元気なお姿をお見せください。
・お体の具合は、いかがですか。ご全快を祈念し心よりお見舞い申しあげます。一日も早く、お元気なお顔を拝見したいと願っております。
・ご容態はいかがでしょうか。遠方のためお見舞いに伺えず申し訳ありません。一日も早いご回復、ご退院をお祈りいたします。
・ご病気の具合はいかがですか。遠く離れているため、ただ心配するばかりです。どうか十分ご加養のうえ、一日も早いご回復を祈っております。
・ご入院されたと聞き、案じております。徹底した検査を受けられ、十分なご養生をなさいますように。しばらくご静養なされば、前にも増してお元気になられることでしょう。
・突然の事故のお知らせ、ショックです。おけがの具合は、いかがでしょうか。一日も早くご回復なさいますよう、心よりお祈りいたします。
・交通事故のお知らせに、とても驚いています。おけがは、いかがですか。早く元気になって、お目にかかれることを祈っています。
・「交通事故」と聞いて、一瞬目の前が真っ暗。幸い軽傷で済まされた由、ほっとしました。仕事のことはご心配なく、十分養生なさってください。お留守の間、一同力を合わせて頑張ります。
「冠婚葬祭とマナーの基本事典」より
「贈答のルールとお金の事典」より