陣中見舞いのお礼について
マナーについて
お返しの必要はありませんが、選挙の結果が出た際や、イベントが終了した際などに、報告とお礼の手紙を出しておきましょう。
手紙の文例について
この度はご丁寧なご祝詞とお励ましをいただき、厚く御礼を申し上げます。地盤も看板もない私が今回の栄誉を得られましたのも、ひとえに皆様方のご支援によるものと心から感謝申し上げます。
今後とも皆様のお力を得て、若さを唯一の武器に、大いに語り、大いに闘ってまいりたいと存じます。どうか倍旧のご支援ご教鞭をお願い申し上げます。
選挙後の挨拶の例文について
☆議員当選を祝う会での本人からの挨拶の例文
ポイント:喜びと責任が半ばする心境を述べ、今後一層の指導を願う言葉で、謙虚に結びます。
皆様のあたたかい、そして熱いご支援のおかげで、当選を果たすことができました。本当にありがとうございます。
現在は、大きな喜びとともに、これからの責任の重さを痛感しているところです。
今回、新人で無名というハンディも顧みず立候補いたしましたのは、ひとえに「政治は一部の特権階級だけのものではない」という思いからでした。政治、とりわけ地方政治においては、常に市民の立場から、市民生活の改善と向上に努めることが、議員の最大の任務だと私は考えております。
これから、政治家として物事を考えるわけですが、私は決して市民としての自分を忘れず職務にあたることを、ここであらためて誓います。とはもうしましても、もしかするといい気になって自分の立場を見失うこともあるかもしれません。皆様には、これからも叱咤激励とご指導をよろしくお願いいたします。
☆議員当選を祝う会での当選者の妻からの挨拶の例文
ポイント:妻という立場からは政治・信条については言及せず、支援者へのお礼と今後の指導を願う言葉に終始させるのが好印象です。
皆様、このたびは、絶大なるご支援まことにありがとうございました。
支援者の皆様のお力で、○○、なんとか当選させていただくことができました。これまでの皆様の献身的な運動には、ただただ頭の下がる思いでいっぱいでございます。
特に、私とともに活動してくださいました婦人部の皆様とは、短い期間のうちに強いきずなが芽生えたように思います。実は、当選を知りましたときには、主人より先に、婦人部の方々と抱き合って喜んでしまったほどでございます。
今後は、皆様のご期待にそえるよう、また、このたびのお力添えに報いることができるよう、主人ともども、精いっぱい努力してまいる所存です。皆様には、どうか引き続きあたたかいご支援、ご指導のほどをよろしくお願いいたします。
皆様、本当にありがとうございました。
☆議員当選を祝う会での妻からの挨拶の例文
ポイント:支持団体の名前を一つ一つ呼び上げてお礼を言い、「ゆっくりお休みください」と慰労する。
皆様、このたびはまことにありがとうございました。後援会の皆様、地域問題研究会のお仲間の皆様、一緒に地域活動をなさってこられた皆様、お友達の方々、そして、ご近所の皆様に心からお礼を申し上げます。○○は、皆様にいただきましたご声援とご協力のお陰で、当選を果たすことができました。
皆様のおこころざしのほどは、○○本人もよく承知していることと思います。これからは、○○が皆様の応援と負託にこたえる番です。どうぞ今後ともご指導、ご鞭撻をくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
皆様、選挙活動でさぞお疲れのことと思います。ゆっくりお休みくださいますようお願いして、私のお礼のごあいさつとさせていただきます。本当にありがとうございました。
☆選挙落選を慰める会での本人からの挨拶の例文
ポイント:敗因についてふれると言い訳がましくなるので、選挙中のお礼と、今後とも変わらぬ支援のお願いを主体にします。
私の力及ばず、まことに残念な結果となりました。
後援会の皆さん、ボランティアの方々、お疲れ様でした。皆様から寄せられたあたたかい応援や励まし、そして連日夜を徹しての選挙運動にあらためて御礼を申し上げるとともに、ひとえに私の力不足により、ご支援にこたえることができなかったことを、心よりおわび申し上げます。
確かに、今回の落選は、私にとりましては、耐え難い悔しさがございます。しかし、これも未熟な私に与えられた試練と思っております。
敗れたりとはいえ、ご覧のとおり、加藤彰一は健在でございます。明日からといわず、今日から雄飛の日を目指して、新たな努力と運動を始めていきたいと存じます。
次回は、必ずや皆様のご期待にそえるよう、がんばります。どうか、今後とも変わらぬご指導、ご支援をよろしくお願いいたします。
☆選挙落選を慰める会での後援会長からの挨拶の例文
ポイント:落選の惨めさと落胆は、言葉にしなくてもわかっています。敗因の分析などはやめ、将来に向けて前向きなあいさつを。
皆さん、この度の選挙戦においては、連日のご奮闘、まことにお疲れさまでした。○○候補者をはじめ、皆さんのご努力が実を結ぶに至らなかったことはまことに残念です。
しかしながら、前回獲得した票の2倍近くに達する大善戦でした。また、正々堂々とした選挙戦を貫いてきたうえでの結果ですから、胸を張って健闘をたたえるべきだと思います。
春を告げる福寿草は、厳しい寒さと積もった幸の下で、顔をのぞかせたらすぐに花を咲かせられるように準備をととのえているといいます。厳しい冬の季節が、春の花を育てているのです。
○○さん。打ちひしがれたり、落ち込んでいたりする暇はありません。いずれめぐりくる季節のために、今日からまた、あなたの花を咲かせるように種まきをしましょう。もちろん、私どもも喜んでお手伝いさせていただきます。
「手紙・はがき・文書文例大事典」より
「短いスピーチあいさつ 実例大事典」より