入院お見舞いのお返しのマナーについて
内祝いの時期について
お見舞いをいただいたら、退院または床上げ後10日以内を目安に、お礼の言葉と快復の報告を記した礼状と「快気内祝」の品物を贈ります。
内祝いの金額の相場について
お見舞いのお返しは、いただいた見舞い金・見舞い品の額の3分の1から半額程度が金額の相場ですが、同じ品物を全員に贈ってもよいでしょう。
内祝いにおすすめな品物について
品物を選ぶときは、「病気が残らない」「いやなことは水に流す」という意味で、使ったり食べたりして「残らない」食べ物や、「洗い流す」を連想させる、洗濯・入浴関連の品などがよいとされています。
具体的には、石鹸、入浴剤や洗剤、お菓子、お茶、かつお節、のり、砂糖などの食品類です。
職場などのグループでお見舞いをいただいた場合は、個別包装のお菓子やコーヒー、お茶など全員に行き渡るものがよいでしょう。
内祝いののしの書き方について
品物には、「快気内祝」と表書きをしたのし紙をかけます。家族としての内祝いという意味で、名前は姓だけを記すのが通例となっております。
お祝い事の水引きは蝶結びが原則ですが、快気祝いの場合は、「病気やけがを二度と繰り返すことのないように」との思いを込めて、紅白の結び切りを用います。
水引:赤白結び切り
のし:あり
表書き/上書き:「快気内祝」など
表書き/姓名:上書きよりやや小さめの文字で「姓」だけ
内祝いに沿えるお礼状の文例について
このたびの私の入院に際しましては、お忙しい中、お見舞いとあたたかい励ましのお言葉をいただき、まことにありがとうございました。
ご心配をおかけしましたが、おかげさまで○月○日に無事退院いたしました。
今回の教訓を生かし、今後は、いっそう健康管理に努めてまいりたいと存じます。
なお、こころばかりではございますが、快気祝いのしるしをお届けいたしますので、ご笑納いただければ幸いでございます。
まずはお礼かたがたごあいさつ申し上げます。
亡くなってしまった場合について
病気療養中にお見舞いをいただきながら、お返しをしないまま亡くなってしまった場合、遺族は、四十九日の忌明け以降に香典とお見舞いのお礼も含めて香典返しをするとよいでしょう。
この場合、水引は不要です。
白無地の短冊に「御見舞御礼」と表書きしたものを、香典返しの品につけて送ります。
「贈答のルールとお金の事典」より
「冠婚葬祭 マナーの便利帖」より